もしかしてこれって、老朽肌?
肌の老朽化を防ぐには。
最近、肌にハリを感じられなくなった。
朝起きて鏡を見たら、目元のシワが濃くなってるように見える。
頬やアゴから首にかけてのラインが緩んできた気がする。
これらのお悩み、ひょっとしたら肌の老朽化が原因かも。
老朽化した肌は若い頃の肌と比べて、瑞々しさを失い、肌の保水力が衰えたことで、
ハリを失い、皮膚が垂れてきたり、シワが目立つようになってきます。
正しいスキンケアを怠った肌は、老朽肌となり、
保水力を失った肌は、潤いが浸透しないカサカサ肌になります。
乾燥肌によるカサカサやひび割れを防ぐために!
今からでも遅くない「老朽肌対策について」、銀座よしえクリニック総院長の廣瀬嘉恵先生にお話を伺いました。
肌の老朽化を予防するためには、
どのようなスキンケア用品を使ったら良いでしょうか?
肌の老朽化とは、いわゆる乾燥肌の症状に加えて、
コラーゲンの減少から肌の弾力が無くなって皮膚が垂れ下がり、シワやたるみが目立ってきたり、
紫外線への抵抗力の衰えから、シミの原因であるメラニンの生成を抑制できなくなることなど、
様々なエイジングサインの表れが、老朽肌と呼ばれます。
なので、老朽肌対策として、
「これをしていれば、肌のコンディションを最高値に保てます!」と明言できるものはありません。
老朽肌に繋がる様々なエイジングサイン一つ一つへの対策が必要になってきます。
ただ、異なる全てのエイジングサインに対して、
「そのお悩みにはこの化粧品」、「そっちのお悩みにはこの薬品」と、
過度に薬剤や化粧品を肌に与えるのは、むしろ逆効果です。
多くの化粧品や薬剤を与え続けた肌は、それらの化粧品や薬剤の成分に適応し始め、
成分の効果が薄まるどころか、肌本来の再生力にも影響を及ぼし、肌質悪化の原因となる可能性があります。
ですので、まずはエイジングサインの重たる原因となる、乾燥を防ぐために、
皮膚の保湿をすることが大切です。
使用するスキンケア用品としては、化粧水を塗布するのはもちろん。
フェイスマスクやパックで、美容液の浸透を補助することが大切です。
スキンケア用品とは別のアプローチで、
老朽肌対策に効果的な食べ物などはありますか?
化粧品や薬剤以外でのエイジングサインへのアプローチとしましては、
肌の組織を構成するタンパク質などの成分が含まれる食材(卵や乳製品)や、
ビタミンが多く含まれる食べ物(牛,豚,鶏などの肉製品や、ブロッコリーやレモンなどの野菜やフルーツ)を取ることが、
肌質の改善・維持にオススメです。
ただ、何を食べるにしても、まずは、念頭にバランスの良い食生活を心掛けることが大切です。
タンパク質やビタミンの摂取も過度な量を食べすぎると、栄養が偏り、逆効果になることもあります。
主菜・主食・副菜で、バランスの取れたご飯をいただき、
湯船に浸かって身体を温め、しっかり睡眠時間を確保することが、
肌への何よりの気遣いとなります。
肌はいつ頃から老朽化しますか?
今からの対策でも間に合うのでしょうか?
肌の老朽化に関しましては、〇歳になったら目に見えて老化し始めるということは無く、
日常生活での肌への外的刺激や、年齢での細胞の老化が深く関係しますので、
若い方でも老けて見えてしまったり、逆に年齢に反してシワやシミなどが気にならないといった方もおり、
肌へのエイジングサインの現れには個人差があります。
自分の肌がどのタイミングで老朽肌に代わっていくのか、
そのタイミングがわかる人はいないので、
今後年月を重ねる中で、一番若い状態の今から対策することが、老朽肌対策の一歩となります。
スキンケア用品での肌のお手入れだけでなく、
シミの原因となる紫外線を極力避けるようにしたり、
細胞の老化を防ぐために、表情筋など、筋肉を意識的に動かしてストレッチすることも重要です。